クロアチアの旅2012(その8)

【クロアチアの旅(その8):プリトヴィツェ湖畔国立公園(2)】

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しばらく歩いているうちに、青空が戻ってきました。
......すると、にわかに湖畔や木々の緑が、鮮やかな色彩を放って輝き始めたのです。

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プリトヴィツェを印象づける、このエメラルドグリーン。まさに絵のような美しさ!
空の色を反映して刻々と変化し続けます。

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この湖水の透明度の高さに驚かずにいられません。湖の底まで見通せるほど透き通った水の中を、悠々と泳ぐ魚たち。湖底には白い石灰華が堆積し、水中の草や倒木に白く降り積もって、幻想的な世界を醸し出しています。まるで時間が止まっているかのような不思議な世界。

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プリトヴィツェ湖群国立公園は、ボスニア・ヘルツェゴビナ国境に近い山地に位置し、およそ8kmにわたって大小16の湖、92の滝が連なる。湖群の最も高い地点は標高636m、最も低い地点で503m。石灰岩質によるカルスト地形が創り出した複雑で美しい景観。上流からの水は様々な道筋で滝となって溢れ出し、それぞれの湖が大きな階段状の受け皿となってつながっています。

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散策コースの各ポイントには大小たくさんの滝があって、そのそれぞれが個性的で美しく、豊かな表情を楽しませてくれました。

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深い森に包まれた遊歩道は起伏に富み、激しく登り降りがあります。ほとんど休憩も取らずに歩いたのに、中間地点となるコジャック湖に降りて来るまでにおよそ2時間半くらいかかってしまいました。ちなみに途中にはトイレが一つもない。ボート乗り場までくれば当然休憩所もあるだろうと期待していたけど、そこにもトイレはなし。結局、コジャック湖を渡った対岸の休憩&食事スペースまで我慢でした。これからはじめて行く方、トイレのタイミングはくれぐれもご注意を。

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休憩所に到着し遅めのランチにありつけた頃は、くたびれきってたけど......昼飯とビールを補給したら元気も回復。後半戦ウォーキングの開始です!

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コジャック湖を挟んで反対側のエリアは、下流となる湖群。こちら側は遊歩道のこう配もゆるやかになり、滝の流れも高低差が少なくなっています。上湖群側のようなダイナミック景観が少なくなって、ちょっと面白みが減ってしまった印象。

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もちろん、雄大で美しい景観の見所もたくさん。

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そして、これが下湖群エリアの一番の見所である「ヴェリキスラップ(大滝)」。落差78メートルのプリトヴィツェ最大の滝。写真ではそのスケール感がうまく伝えられないけど、確かに目の前に立つと迫力ある絶景。

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プリトヴィツェ湖畔国立公園は、想像してた以上に素晴らしいところ。心洗われるような美しい景観に出会え、本当に行ってよかった。とにかく広大な敷地内に見所が多く、ゆっくり景観を楽しみながら一周するには、まる一日あっても足りない。半日で回れる手軽なコースから、2〜3日かけてゆったり回るコースまで、モデルコースが設定してあるのだけど、私たちは欲張ってそのすべてのコースを半日で回ったので、夕方にスタート地点に戻った頃は、もう一歩も歩きたくないくらい疲労困憊でした...。

宿のご主人が車で迎えに来てくれて部屋に戻ると、晩ご飯まで爆睡。。。

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そして、その時の晩ご飯がこの豪華料理! 地元の新鮮な食材を用いた郷土料理の数々。もちろん宿のオーナーご夫婦の手づくり。

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それにしてもこのボリュームには驚きました。二人分で、この山盛りの大皿料理。これにスープと山盛りのサラダ。大きな魚は、プリトヴィツェ名物のマスのグリル。地元農家で育てた豚肉のソテーも、付合せの有機野菜も最高に美味。

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宿のご主人の手づくりチェリー酒も振る舞ってくれて、食後にはコーヒー&手づくりデザートも。一日の疲れが吹き飛ぶくらいに、大満足な晩餐でした。