バルト三国の旅2011(その3) 〜ヘルシンキの街を歩く

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タリン行きの西ターミナルへの直通のバスは12時半の出発。まだ充分に時間あったので、有名な「ヘルシンキ大聖堂」に行ってみることに。だいたいの見当をつけて歩き始めてみたら、どこかで道を1本間違えたらしく、しばらく歩いてもそれらしくものはまったく見えてこない...。地図を見ながら困っていたら、また通りがかりの若い女性が声をかけてくれました。ヘルシンキはなんて親切な方が多いのでしょう。。

大聖堂に行きたいのだということを、粗末な片言英語でなんとか伝えようとしていたら、ふと、「もしかして日本人ですか?」と流暢な日本語で話しかけられてびっくり! なんと、その女性は今年の4月まで京都に留学していたのだそうです。まさかヘルシンキに来て現地の人から日本語で話しかけられるとは。。(笑)

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大学も同じ方向だから一緒に歩きましょうと言ってくださったので、少しの道のりを楽しくおしゃべりしながら歩きました。彼女はヘルシンキ大学の学生さん。大学では「日本学」を専攻しているそうです。日本の歴史や文化全般を学ぶ学科なんだとか。遠く離れた北欧の地で、日本のことを熱心に学んでくださってる方々がたくさんいることを知って、なんだかとても嬉しい気持ちになったのでした。

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そんな楽しい出会いがありつつ、大聖堂に到着。青空をバックにそびえ立つ大聖堂の姿は壮観。

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聖堂の内部も無駄がなく、清楚な美しさを讃えています。ヘルシンキ大聖堂は、プロテスタント・ルーテル派の総本山。私にとって海外で最初に見学した教会は、プロテスタント様式のものとなりました。

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大聖堂を出た後もまだ少し時間があったので、遠くに見えた「玉ねぎ屋根」を目指して歩いてみることに。辿り着いた先は「生神女就寝大聖堂(ウスペンスキー大聖堂)」。「生神女」とは、聖母マリアのこと。

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複雑で重厚な造りの外観に圧倒されます。こちらは正教会の建物なので、先程のプロテスタント系教会とはまったく違う世界観。

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東方教会ならではの個性的な装飾が、細部にまで過剰に施されています。まったく前知識なしにここへ辿り着いたのですが、ここはフィンランド正教会にとってとても大事な役割を持つ教会なのだそうです。

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パラジャーノフの映画「ざくろの色」の一場面が、ふと思い出されました。

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ヘルシンキは、とてもきれいで洗練された街という印象。現代的な建物と歴史ある建造物とが、調和を保って併存しています。

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街を歩いていたら、こんなユニークな石像や壁面の装飾に出会いましたよ。

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ヘルシンキはとても安全で快適、居心地の良い都市だと感じました。かわいいものやセンスの良い雑貨を置くショップもたくさん。もっとゆっくり街を歩いていたかったけれど、それはまた次に機会に。バスの出発の時間が迫っていたので、急いで中央駅へと戻りました。〈続〉