バルト三国の旅2011(その20) 〜カウナスの新市街

一夜明け、さっそく新市街に出てみると、前夜に見た暗く寂しい景色が嘘のよう。

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カウナスは、首都ヴィリニュスに次ぐリトアニア第2の都市。新市街にはオープンカフェやレストラン、様々なショップが建ち並び、劇場や美術館・博物館もこの辺りに集中しています。市内にいくつかの大学があるようで、観光地というより学生街ような雰囲気。もちろん学生ばかりでなく、ビジネスマンや家族連れ、子供たちの姿も多く、街全体にとても活気があります。

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新市街の中央を、東西に伸びるまっすぐな一本道がライスヴェス通り。この美しい並木道に感銘受けるのですが、もしかしたらその背景には、共産主義時代の暗い歴史が隠されているのかもしれません...。

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ライスヴェス通りの東側の端っこにある独立広場と、聖ミカエル教会。元々は正教の教会として建てられたものが、その後カトリック教会に変わったそうです。ソ連占領時代には美術館に変えられ、独立後に再びカトリック教会に戻されました。

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向こう側に見える風格ある建物は、国立大学の"Vytautas Magnus University"。お昼時だったので、校舎からたくさんの学生達が飛び出してきました。

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さて、リトアニアでの最初のランチ。適当に選んだオープンカフェ風なレストランに入ってみました。リトアニアの郷土料理と言えば、一番有名なのがこの「ツェペリナイ」。飛行船「ツェペリン号」に形が似ていることから、「ツェペリナイ」と呼ばれるようになったんだとか。

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このもちっとした外側は、じゃがいもをすりおろして片栗粉で固めたもの。中には肉団子が埋まっています。サワークリームを絡めて食べるのが一般的なスタイルのようですが、他にもソースや具材によって、いろんな種類があるようでした。

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びっくりするのがこのピンク色の冷スープ。。。でも飲んで見ると意外にすっきした味。酸味がきいてます。このピンクの正体は、ビーツにサワークリームを混ぜたものなのだそうです。リトアニアの伝統的な料理ですが、ポーランドでも同じようなスープをよく見かけました。

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これはリトアニアの料理というわけではないのでしょうが、シチューの上にパン生地(ピザ生地?)が被せてあるやつがとても美味しかった。リトアニアではピザが人気のようで、街のあちこちでピザ屋を見かけました。何しろ、ピザの発祥がリトアニアという説??もあるそうです。このお店でも私の周りのテーブルでは、ピザを食べてる人ばかり。しかも大きなピザ1枚を、女性一人でペロリと完食してましたよ。。。

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カウナスの中心となる新市街と旧市街は、東西に渡って横長に連なっています。有名な杉原記念館やバスターミナルがあるのは東の端にあるエリアで、旧市街があるのは反対側の西端のエリア。聖ミカエル教会から旧市街までは、歩くと結構な距離があるのですが、トラムで素通りして旧市街だけ見て帰るのはもったいないです。カウナスの新市街も素敵な街並ですので、ぜひゆっくり歩いみてくださいね。〈続〉