ポーランドの旅2013(その4:歴史地区以外のワルシャワ)

ワルシャワ歴史地区・新市街の外れまで来たところで折り返し、もと来た道を戻って再びクラクフ郊外通り〜新世界通りを歩きました。

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ライオン像の向こうに見えるのが大統領官邸。かつては貴族ラジヴィウ家の館だったそうです。

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通りがかりで入ってみた教会。あとで調べてみたら、ここは神学校の教会でした。建物自体は再建されたものだと思いますが、学校の歴史は16世紀にさかのぼるようです。

Wyższe Metropolitalne Seminarium Duchowne św. Jana Chrzciciela

やはりワルシャワへ来たら外すことのできないのが「ショパン博物館」。メインストリートから路地を曲がるポイントに失敗して、迷いまくった末にようやくたどり着きました。街の中心部からちょっと外れた静かな場所。ガイドブックには「入場には事前の時間指定が必要」と書いてありましたが(あとで知った)、私が行ったときは予約なしで普通に入場できました。

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展示内容は、ショパンに思い入れが深い人にとっては素晴らしく充実した内容だったと思います。何かに取り憑かれたかのように、凄まじいエネルギーと集中力で書かれたショパンの楽譜に圧倒されました。ただ・・・展示の仕方が凝り過ぎてるというか、余計な仕掛けが多すぎて、かえって展示を楽しめなかったようにも感じたり...。

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そしてもうひとつ、必ず行こうと思っていた場所がありました。それは、この記事→《「ワルシャワで、「家みたいな書店」と出会う》を読んで知った「Tarabuk」という本屋さん。

場所は、ワルシャワ大学の近く。といっても、ワルシャワ大学キャンパスは広大な敷地で、新世界通りからそのお店があるキャンパスの反対側まで回ると結構な距離。でもここに行くのはずっと楽しみにしていたので、歩きながら期待に胸が高まりました。

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ようやく見つけた「Tarabuk」。閑静な住宅地の思われる街並みに、ひっそりと佇んでいました。

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書棚には文芸書から実用書、思想書、写真集までいろいろ。単純にジャンルによる分け方ではなく、何かしらのテーマで並べられているようでした。京都の恵文社とイメージが近い感じでしょうか。本を開いても私には中身を理解できないので、想像するしかないのですが。

私が楽しめたのは子供用の絵本がある部屋と、ビジュアルな本が並ぶ書棚。

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子供用の本は独立した部屋になっています。子供用の低い椅子とテーブル、クッションが積んであるソファもあって、とてもくつろげるスペースになっていました。

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小さなフロアですし、大型書店の品揃えとは比較にならないのだろうけど、ここに置かれた本はこの店の店主とスタッフが自信を持ってセレクションしたものなのでしょう。そしてそれらの本を介して、ここに集う人達とお店のスタッフとが、ゆるやかな信頼関係が結ばれているように感じました。

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そんな空気感が心地よくて、私もその中から絵本を数冊選んで、自分へのお土産に。店主さんは物静かな方でしたが、日本から来たと話したらとても喜んでくれて紅茶をご馳走していただきました。後日、とてもうれしいメッセージを送っていただいたりも。

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本当に、家みたいな書店だった「Tarabuk」。素晴らしい本屋さん。ずっとそこにいたくなる空間でした。

あちこち歩いてるうちに、いつの間にか夜の8時半を回っていました。すでにかなりの距離を歩いていたので、もうこの頃はクタクタ...。お店を選んでる余力も無かったので、新世界通り沿いにあった小さなレストランに入ってみることに。「Specjały Regionalne」というポーランド料理のレストラン。

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ちいさな店舗でしたが、とても可愛らしい素敵なお店。オープンキッチンになっていて、私たちのテーブルからすぐ近い場所で、陽気そうなシェフたちが腕をふるっていました。そして出てきた料理がどれも素晴らしく美味しくてびっくり!

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適当に入ったお店でしたが、さっきお店の情報調べたら「トリップアドバイザー」で高評価のお店でした。「ワルシャワのレストラン 1,220件中10位」。なっとくの評価。

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途中、両替所を探して街中を彷徨ったり・・・大変な一幕もありましたが、目指していた場所をある程度回れたからよかった。ワルシャワを楽しむには、一日じゃまったく足りなかったことが心残りだけれど。