道草の手帳

･･･Note･･･
日々の生活の中で思いついたことなどを、自分自身の覚え書きとして気ままに
つづっています。あくまで個人的なものなので、他人が読んで面白いものでは
ないと思いますが、関心を持ってくださる方はどうぞおつきあいください。　

■2002年6月29日（土）　

やっと仕事が落ち着いたと思ったのもつかの間、この2、3日もずっと大変だった。本当にあっという間の一週間。昨日は朝9時に出掛けて、それから一日中お客さんの所と下請けの業者とを行ったり来たり。一日で延11件回った。ずっと、とにかくひたすら歩き続けた。帰って来たのが夜の８時過ぎ。それから急ぎの見積りと制作の仕事をして・・・。
こんな生活、いったいいつまで続くんだろう。誰か仕事手伝ってもらえる人を探した方がいいのだろうか。これ以上は仕事を回転していけない気がする。でもダメだな。私は自分流のやり方でしか仕事をできないから、きっと誰ともうまくいかないだろう。今までいつもそうだったから。疲れてくると、つい弱気になってしまう。

■2002年6月23日（日）　

この2ヵ月くらいの間、ずっとかかりきりになっていた諸々の仕事が、やっと少し落ち着いてきた。まだ気を抜いたりできないけど、一通り目処がたったので、とてもほっとしている。本当にひさしぶりに、のんびりと週末を過ごすことができた。
ひどく大変な毎日だったけど、得ることも多かった。印刷屋としての自分の技術や経験が、充分に通用するものであると確認することができた。私の仕事をお客さんたちに喜んでもらえたし、新しい信頼関係を得ることができた。一方で、自分のデザイナーとしての技量は、まだまだなんだなって思ったりもした。一人でいろんなことをこなしていくことの難しさも痛感した。制作の仕事と、印刷手配の仕事を同時には処理しきれない。体力と気力の限界を感じる時もあった。でも仲間の業者さんたちのサポートにたくさん助けられて、苦しい場面もどうにか切り抜けることができた。会社の看板を背負っていなくったって、私を信頼してくれる人達がいてくれる。私がやるべき仕事はたくさんある。そのことがうれしい。
このまま一人で仕事を続けていく、その自信がついてきた。

■2002年6月19日（水）　

ちょっと尋常じゃない量の仕事をした。もともと無茶なリクエストに、つい安請け合いしてしまったのがいけないんだろう。どうして「できない」の一言が言えなかったんだろう…。自分の意志の弱さが恨めしい。
ここんところずーっと徹夜続きなのに、夜中3時を回ってもなんだか眠たい気がしない。疲れのピークを通り過ぎると、眠気も食欲もだんだんどうでもいい気分になってくる。そして本当に不思議なことなのだけど、こんな時に限って、しばらく会っていない人のことを思い出したり、あれこれ余計なことを考えてしまったりする。気持ちに余裕がない時に何かを思いつめてみても、何も良いことはないと、わかってはいるのだけど。

■2002年6月16日（日）　

まともに寝ている時間がない。まともな食事をする時間がない。体も頭もおかしくなりそうだ。洗濯する時間さえなくて、もう明日はくパンツもない。コンビニにでも買いにいかなくちゃ。なんとまぁ、情けない生活…。

■2002年6月15日（土）　

昨日はまる一日かけて、40点ものPhotoデータの色補正の仕事をした。色の情報を数値で拾いながら作業をしていくので、大変な根気と集中力がいる。朝８時から夜の9時過ぎまで、ほとんど休まず集中して作業をやった。こういう仕事は単調だけど、自分の職分が存分に発揮できる領域なので、やっていて結構楽しい。デザインやイラストより、今の自分が一番自信を持ってやってやれる仕事でもある。
その仕事がやっと終ってから、お客さんの所と工場とを回って帰ってきたら、もう一日の日付けが変わってしまっていた。終電ギリギリの時間。いったい何時間働いたんだろう。今日は朝からずっと頭痛がする。そろろそろ体力の限界な気がする。

昨日は駅のあちこちで、日本代表のブルーのユニホームを着た若い人達が、大声上げたりしながら騒いでいた。私だって彼らに負けないくらいうれしい気持ちなのだけど、今はそんな感慨に耽っている余裕がない。もっともっとたくさん試合を見たいのに。

■2002年6月12日（水）　

人助けと思ってしたことが、ある時、思いがけず次の仕事に結びついたりする。そんなことがあると、本当にうれしい。誰かのためにしたことは、必ず自分にも還ってくるんだなって思える。
この歳になってまで、青臭い正義感をふりかざす気はないし、「人のために生きている」だなんて思ったりしていない。私だって自分のことで精いっぱいな人間だ。でも自分のことだけを考えて生きていたって、それもやっぱり面白くないように思える。誰もが利害や採算ばかりを考える世界は、あまりに退屈で味気ない。誰かから必要とされていると感じていられなかったら、がんばる契機がつかめない。今自分がここにいる、その理由がみつからない。

これから自分に何がやれるわからないけれど、できることなら、たくさんの人の記憶に残ることをしていきたい。本当にささいなことでも構わないから。

■2002年6月9日（日）　

ここんところずっと、仕事が立て込んでいる。土日もほとんど休まず働いてる。仕事があるのは本当にうれしいことなんだけど、もう手いっぱいになってきた。私はあまりにも手際が悪くって、同時に複数の仕事を処理していく能力がない。自分のデザインの能力や印刷の知識が、まだまだ至らないものであることを痛感させられる場面も、最近多かった。このまま一人で仕事をこなしていけるのかどうか、なんとなく不安になってきた。もうずっとずっと時間に追われる状況が続いていて、気持ちにも余裕がない。でも余裕がなかったのは、会社にいた時もずっと同じだった気もする。今は自分のペースで、好きな仕事をやってるんだから、ずっと幸せだと思わないといけないんだろう。弱音を言っちゃいけないな。