英雄とは自分のできることをした人だ

東京新聞の1月20日付コラムがとても素敵な文章だったのでご紹介します。
 

「<英雄とは自分のできることをした人だ。ところが凡人はそのできることをしないで、できもしないことを望んでばかりいる>。フランスの作家ロマン・ロランの言葉である▼米空軍の戦闘機も含め、操縦歴は四十年以上。米航空機パイロット協会の安全担当委員長を務め、グライダーの免許も持っている。この人はまさに、できることをした人になる▼「ハドソン川のヒーロー」と称賛されている旅客機の機長サレンバーガーさんのことである。離陸直後に、鳥の群れと激突。エンジンが停止するや、直ちに市街地を回避して川に向かい、空港着陸と勘違いした人がいたほど、滑るように着水させた▼瞬時の決断力や熟練の技だけでなく、着水後の立ち居振る舞いも見事だった。乗客らの脱出後、残った人がいないかを確認するため、機内の通路を二度にわたり行き来したと伝えられる▼ヒーローは機長だけではない。適切な避難誘導をした他の乗員、落ち着いて行動した百五十人の乗客自身、数分後には駆け付けた通勤用フェリーや消防当局の人たち、そしてボランティア…。失われようとしている命を救うため、自分のできることをした人は数え切れまい▼ヒーローにはなれなくても、普段から誰かのために自分のできることをするのも素敵だろう。もしかしたら、ひそかにヒーローと呼ばれているかもしれない。」
 

ロマン・ロランの「英雄とは・・・」の言葉は、深く胸に響きますね。大事なことは、「英雄を求める」ことではなくて、一人一人が「自分こそが英雄になる」努力をしていくことなんだと気づかされます。「英雄になる」とは、歴史に残る偉業を果たすことではなくて、自分に与えられた舞台で自分にできる最善を尽くすことが、いつか「英雄」として周囲から評価されることにつながるのではないでしょうか。とても小さな舞台でいいから、誰かから「あの人は私にとってのヒーロー」と呼ばれる機会があったなら、この上なく幸せなことだと思います。
 
日々の仕事の中でも、非常に困難な場面を打開して多くの人の役に立てたなら、その人はその瞬間英雄になっているのだと思う。困ってる友人のために親身になって相談にのって力になってあげたとき、その友人にとってその人はヒーロー的な存在なっているはず。楽しい酒の宴で、盛り上げ過ぎてつぶれてしまう人も、ある意味でヒーロー(笑)