リーガロイヤルホテル

・・・にお泊まりした話ではありません。リーガロイヤルホテルの「トイレ」の話。

お客さんとの打ち合わせの場所を、早稲田にあるリーガロイヤルホテルのレストランを指定されたので、はじめて中に入りました。で、ロビーのトイレに入ったら、壁にこんなウォッシュレットの操作マシンがあって、ちょっとびっくりしたのです。「パルスって何?」「便意リズム???」って、私の頭の中には「?」マークが大渋滞(笑)。ウォッシュレットって、どんどん多機能になってるようですが、それにしても・・・と思ってしまったのでした。ま、それを写真とってる私も「???」な人間なんですが。


ついでにゴージャスな作りの手洗いも記念撮影。ホテルのトイレって気分がいいですよね。

 

そして上の写真はトイレの廊下に飾ってあった絵。なんと、アルマ=タデマではありませんか。ローレンス・アルマ=タデマはヴィクトリア朝絵画を代表する画家の一人。古代ギリシャ・ローマを題材にした作品が多く、ロマンチックで情緒的な素晴らしい作品をたくさん残しています。15〜20年くらい前にラファエル前派周辺の展覧会が立て続けに開催されたことがあって、私はその頃にはじめてアルマ=タデマの絵を観て好きになりました。それまでは日本で紹介されることの少なかった画家なので、同じ頃にファンになった人が多いようです。

アルマ=タデマの絵はロマンチックな雰囲気も素敵ですが、構図の取り方が変わってて面白いですし、奥行きがあるようでないような、まるで舞台美術のようなフラットな印象の画面設計が、私は気に入ってます。ちなみに後期ラファエル前派の一人に入れられたりしてますが、ラファエル前派とは世界観や性質が少し違うように私は思っています。
(こちらで作品たくさん紹介されてます→「ローレンス・アルマ=タデマの世界


話がずいぶん脱線しましたが、数ある名画の中でアルマ=タデマの作品を選んで飾ってある(もちろん複製ですが)のは、センスがいいなって思いました。さすが名門リーガロイヤルホテル。

ここのホテルの従業員たちは皆、接客マナーがとてもよく、少しの時間でしたが気持ちよく過ごすことができました。評判通り、とても良いホテルだと思います。なのにトイレの話ばかりでごめんなさい、リーガロイヤルホテルさん。私が泊まれる機会は、たぶん生涯めぐって来ないと思うけど。

★リーガロイヤルホテル http://www.rihga.co.jp/top.html